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フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白

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俳優

ドキュメンタリー映画

監督

エロール・モリス

その他 ドキュメンタリー映画 (俳優), エロール・モリス (監督)
発売日 2005 年 02 月 23 日
メーカー ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
時間 107 分
リンク Amazon.co.jp で内容を見る
BIBIO レビュー :
やすなが さん
5 / 2005-09-20 04:28
バークレー→ハーバード→フォード→ペンタゴン→国際銀行と渡り歩いてきたアメリカ最高の知性が、我とその人生を振り返り導きだした11のレッスン。シートベルトの発明から、企業再生のコンサル技法、効率的な戦争のやりかたなどを考えだした、その生涯。第二次世界大戦、キューバ危機、ベトナムといった、ある時期からのアメリカのすべてが一人の人間を通して描かれています。

描かれていると言ったけれども、監督エロールモリスが「私はその人が何を言うかにのみ興味がある」と明言するように、オーソドックスなドキュメンタリー映画のスタイル(インタビューと資料映像)によって、マクナマラの言葉を彼が聴いたまま映画にしています。そこに「アメリカを描く」といったジャーナリスティックな野望は必ずしもなかったと思うのですが、幸せな事故みたいなものがあったのでしょうか、マイケルムーアよりはるかに大きなものを映していると思いました。

ところでエロールモリスは、ドキュメンタリー映画界のヒッチコックと呼ばれているいわば巨匠ですが、手法そのものは、ある一点をのぞいてとても正統的です。ある一点とは、インタビューの時に対象の視線をカメラに向けるということです。彼はインタビュー対象に、いわゆるカメラ目線をさせるため、なみなみならぬ努力をしています。カメラのレンズの上に鏡を置き、インタビュワーと対象は横に並び、鏡を通して話すという装置をわざわざ作っています。(それを見たマクナマラは「なんだこれは、気に食わん」と最初に言ったらしいですよ)

ドキュメンタリー映画とテレビのそれとの違いは、ある一人の作り手(監督)がどう物事をとらえるのかを見せるのが映画で、万人の知りたいインフォメーションの見せ方を考え作るのがテレビだと言われています。この考え方によると、インタビュワーのカメラ目線は、まさにエロールモリスの視線だと思えます。そうなるとドキュメンタリー監督として確固たる手法と地位が確立している彼の映画があまり手に入らないのは、一映画ファンにとって、ちょっと不幸なことですよね。
Amazon.co.jp レビュー : ognl:item.amazonRate.averageRate ( 4.5 点 / 10 人)
聞くほどに味わい深い彼の言葉
/ 2007-08-31
彼は「カメラに向かって」語っていた。そのカメラのむこうには、必ずしも「政治」専門家だけではないこと、年齢層も多様で、彼の現役時代と全く重ならない人々も大勢居ることだって、当然意識したであろう。さらに必ずしもアメリカ人のみではないことも織り込み済みだったであろう。

政治色の濃い内容の作品ながら、「いわゆる一般人」にとって近寄りがたい内容ではなかったことを、大いに歓迎したい。私は、まさに「アメリカ人でもないし、また政治に詳しい人間でもないフツウの人間」そのもの。私なりに、受け止めたつもりだ・・・。
戦争の世紀と言われた20世紀に「政治家」として直接関わった彼。
その彼が「11の教訓」という形で、次代へ是非伝えておきたいことを語ったものと思う。
この作品は一度「観て」おしまいにすべきものではなく、手元に置いて、繰り返し観たくなる作品だ。そして彼の言葉の奥底まで味わってみたいと思っている。

当然、専門家にはそれなりの聞き方受け止め方があるだろう。
それはそれでお任せする。
NOMORE WAR
/ 2006-01-20
さんさんとした実に必見の作品である。85歳を迎えたロバート・ストレンジ・マクナマラ氏渾身の作品と言えるだろう。
その内容は実に暗黒のように巨大なマクナマラの生涯普遍不朽の自己哲学に道々としたものとなっている。その固くのななまでのマクナマラ氏の哲学に真っ正直な統計学、論理学、倫理学、を如実に結集したドキュメンタリーとしてこの作品に反映されている。
マクナマラ氏は現在を問わず将来の戦争のあり方に実に広範に渡る
知識を提供している。その内容は電子計算的論理と揶揄される程であるが、この作品は’戦争’と言うゾッとした苦渋に満ちた事象を正確に描写している。反面この作品を見ることにより得る物は多くある。
果たして過去の戦争から得られる物は”何か”この懸案を解き秘められる、それがこの作品から得られる”成果”であろう。

法律と統計学
/ 2005-10-16
貴重なドキュメンタリーです。憲法九条が戦争回避と主張するのがあまりに単純で
情けなくなるほど。マクナマラは戦争の世紀と言われた20世紀を第一線で体験している。
彼の(アメリカの)戦争イデオロギーの基盤は、国際法と統計学の二重構造。
この兵器は国際法にあっているかいないかが、まず採用の振り分け判断となる。
日本に雨あられと落とされた焼夷弾。マクナマラは当時、一日に十万人殺してはいけないという
戦争ルールはなかったと語ります。アメリカ兵の犠牲を最小限にして勝つのがすべてであったため、
原爆を使うのも違法にはならない。
そしてベトナム戦争。枯葉剤を禁止する法律はなかった。しかし5万人を超える米兵の犠牲
(彼が在任中は2万人強)。これはアメリカの許容範囲からはるかにオーバーをしていた。
彼はノイローゼという事実ではない理由で辞職に追い込まれ、アメリカ人からもののしられる。
しかしベトナム戦争後、平和な会談の席でベトナム側は非常に象徴的な言葉で抗議します。
「ベトナム人は、最後の一人まで独立のために戦う」
移民で出来たアメリカに「アメリカ民族の最後の一人」が存在しようがありませんが、
最後の一人になってつかんだ勝利はアメリカでは勝利ではないでしょう。
(もちろんベトナム側は本土が戦場だったことを考慮すべきですが)
核兵器が点在するようになった今、
一人の人間の判断で膨大な犠牲を出すことを、非常に憂慮しているのが窺がえます。
戦闘機で出動した米兵の20%が戻ってくる。その心理も統計で証明される。
国防長官という任務が、統計学に基づいたものであることがよく分ります。
情に訴える戦争映画とは違います。
法に違反しないことが「正義」、犠牲者を最小限で勝つのが目的というアメリカの戦争ドキュメンタリーです。
戦争犯罪とは?
/ 2005-07-24
マクナマラが自らの戦争責任に言及した衝撃の著書、
「マクナマラ回顧録」が出版されてから随分たちますが、
このドキュメンタリーを観てマクナマラが自分やルメイ将軍
を「war criminal=戦争犯罪人」と呼んでいることは
我々日本人にすれば「当然」ではありますが、本人が語る
のを目の当たりにするとやはり「重い」。
ルメイ将軍の部下としてマクナマラは東京大空襲での焼夷弾
使用を立案。多くの民間人を殺し更に原爆まで投下したことを
「明らかに行き過ぎた行為」と振り返る。キューバ危機では
ソ連の立場に立って状況分析をすることで危機回避ができたが
ベトナムではそれが出来ず泥沼に陥った。ベスト・アンド・
ブライテストチームをもってしても正しい舵取りができなかった
こと、マクナマラはLBJでなくJFKであったら状況は変わっ
ていただろう、と述べていますが果たして本当にそうか。
偉大な政治家は無謬?ピッグス湾事件は?
それはさておき、最近の中国・韓国の薄っぺらい歴史認識論争
に辟易していただけに久々に見応えのあるドキュメンタリーを
観た、という感じ。必見です。
Hindsight is better than no sight
/ 2005-07-12
This was an excellent, informative and well balanced inquiring into the mind of Robert S. McNamara.

There are many plusses to this documentary. One of course is to see a different insider’s view of history. Another is we get a feel for what McNamara is really like as a human being instead of a news item. We even get an “If I had it to do all over” scenario.

I was especially interested in the Vietnam era as I was there in 67-68 and at the time did not pay attention to the big picture. It makes you wonder what we will find out about today tomorrow.

Aside from the interesting history and different views of the actual decisions of the time, is that the presentation wand in a more chronological order, instead of a bunch of sound bites pouncing back and forth between different narrators, jumbling the timeline in the process.

This is a good addition to your library and can prove useful for future generations.

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